SDHとは
「SDH」とは, “Social determinants health”の略称であり、日本語では“健康の社会的決定要因”と訳されます。
病気の背景には, 生物学的な要因だけではなく, 社会的要因(教育・就業・生活環境・社会環境)が存在します。
本日のSEEDTIMEは和田先生より, 症例を通してSDHの講義をしていただきました。
SDHへの対応
WHOは, SDHへの対応として以下の3つを推奨しています。
1.生活環境の改善
2.不公正な資源分配の是正とそのための組織連携
3.健康格差の是正とそれに対するあらゆる取り組みや政策の影響評価
これらを考える上で, 「HEALTH + P」で分割し, 何が問題なのか, なぜその問題が起こってしまったのか, どのような解決策があるのかを考えました。
「HEALTH + P」, 「WHAT, WHY, HOW」
医師がアプローチできること, MSWなど多職種と連携すべきこと, 行政やNPOの制度を利用することなど, 様々な視点から意見を出し合いました。
取りこぼされる人がいない社会を目指して
病気を治すだけではなく, 病(やまい)を癒し, 支えあう地域を育む。
総合診療医としてできることを増やしていきたい, そんな思いを馳せながら本日のコーヒーを注いでいます。