2022/7/7 SEEDTIME!
脳血管疾患と運転免許証
今回は山田拓也先生からの発表でした。
脳梗塞の診断を受けた。当初は麻痺があったが、良くなってきている。
私は、運転していいんでしょうか?
【参加者からのコメント】
・確かに事件も起きており、以前より問題になってきているところだと思う。
・以前認知症の方で運転免許証をどうするかという話になったことがある。その時は「安易にダメだと言うのは危険である」と教わった。地域によっては、車移動が必須なところもある。
・実際に免許自主返納となるとどうなるのか?運転経歴証明書のメリットは?
・自主返納の話はかなり大きく根深い。本当に運転が不適切なのか、を誰が、どう、どこまで正確に評価できるか?我々医師の役割はどこにあり、どこまで正確にすべきなのか?安易に「できる、できない」を言える問題ではなく、本人にとってとても大きな話をしていることを認識すべきと思う。
全体コメント
身近で重要な問題を山田拓也先生が取り上げてくれて、パイロットの方の運転など多彩な経験を持つ瀬戸先生先生、現実的な問題を知る松村先生からの鋭い指摘もあわせて大変興味深い勉強会になりました。
宇井先生からは、この問題も大きく言ってACPにつながるというコメントもありました。本人はどうしたいのか?それをどう実現できるか?というとても大切な話だと思います。
日々の外来で、ふと聞いてみるのもいいのかもしれません。身近な話であり、これを機に自分らしさを支援するスタートになる可能性があります。
NEXT STEP
・運転免許適性評価は身近で、重要で、難しい問題である。
・客観的な評価を追求しつつ、本人の人生を尊重するべし。