【第133回SEEDTIME】
本日のSEEDTIMEは, 山田拓也先生よりアルコール依存症について発表いただきました。
アルコール依存症とは
アルコール依存症は日本に100万人いるとされ, そのうち断酒治療を受けているのは5万人と言われている。
アルコール診療への落とし込み ~心理社会療法と薬物療法~
Brief Intervention
まずは目標設定(アルコールグラム数など具体的に, 短期的/長期的)の共有。管理には減酒日記などのアプリやリーフレットを用いて。
心理社会療法
保健所, 精神保健福祉センター, 自助グループ・家族会などへの紹介, 相談
薬物療法
レグテクト®(アカンプロサート), セリンクロ®(ナルメフェン)など新規治療薬についての使い方や注意点なども詳しく教えていただきました。
会場の意見
- アルコール依存症治療用アプリも開発中(第Ⅲ相試験中)。2025-26年の実用が目指されている。
- 患者さん1人で治すのは難しいため家族も巻き込む。
- なぜアルコールに走ってしまったのか?を理解する
〇positiveの強化:みんな飲んでて楽しそう, 離島などに多い
〇negativeの消去:貧困(失業), 精神疾患, 家族との離別など
→ 心療内科的な過去へのアプローチ, カウンセラーにつなげるのも手
ひとこと
アルコール依存を何とかしたいと思っている患者さん一人一人にあった治療法を提案できるように, 日々アップデートしていきたいと思いました。
本日も多くの先生方にご参加いただきました。ありがとうございました!