あなたはナンデ先生に?Twitterでバズった内視鏡スペシャリストに聴く!
毎週月曜日、「あなたはナンデ先生に?」と題して、様々な医師の軌跡と展望を聴いています。
Twitterでバズった内視鏡スペシャリストとの対談の続きです
―先生がなぜここに居続けるのか、よくわかりました。ただ、それらを踏まえて、今ここにいるから困っていることなどありますか?
「教育が難しい。総合病院で初期研修医、後期研修医が多く回ってくれる。自分は厳しい上司とバチバチしながら成長していったが、そのような教育がいい人もいれば、向かない人もいる。特に最近は、厳しく言い過ぎるとダメなのかな?と思ってしまうような人が多いと思っている。それが悩ましい。」
―なるほど、教育はこういう総合病院では切って切り離せないですね。逆に、今ここにいるからこそ、今後こういうことをしていきたい、ということは何かありますか?
「それが全てではないのだが、純粋な症例数だけで言えば、大きな病院、がん拠点病院などに負けてしまう。ただ、当院には心強い専門科が多くいる。そしてジェネラリストと呼べる総合内科、総合診療科がある。これは強みだと思っていて、こういうところだと多くの問題を抱えた患者さんの真に必要な治療ができるんだと思っている。」
―マルチモビディティ診療ってやつですね!具体的な経験などありますか?
「以前内視鏡的治療を行うことで、ネフローゼ症候群が治ったことがあった。こういうのは、もしかしたら大きながんセンターなどでは難しい症例なのかもしれない。ネフローゼ症候群をみてくれる医師がいて、内視鏡的治療ができる我々がいて、タッグを組めたのがこの患者さんの治療に結びついた。自分ができることを、周りの専門科、ジェネラリストの先生たちと協力しながらやっていって、世界に発信していきたい。」
―めちゃくちゃいい話、本当にありがとうございます!マルチモビディティ診療、是非ご一緒させてください!