湘南鎌倉におけるCOPC実践
水痘帯状疱疹ウイルスワクチン
COPCを行うにあたって、プライマリケアとCOPCの境界を知っておくことが重要です。
水痘帯状疱疹ワクチンは、地域によっては公費負担をしているくらい推奨されているワクチンになります。しかし、日本では..?
そんな勉強をしているとき、ふとワクチン接種に来られた患者さんに伺うと、「帯状疱疹のワクチン?なにそれ?」とのことでした。「帯状疱疹のワクチンがあってですね..」と重要性についてお話しました。(場面①)
あんまり知られていないんだなあ、と思い、水痘帯状疱疹ウイルスワクチンの接種率はどのくらいなんだろう?と調べてみました。米国では20-30%のようでした。しかし日本ではなんと、調べられてすらいませんでした!
「これはおそらく、この人だけの問題ではない…地域の問題だ!」
そう思い、水痘帯状疱疹ウイルスワクチンの実態把握と啓蒙活動をすることとしました。(場面②)
すると、やはり水痘・帯状疱疹ウイルスワクチンの知名度がない(クリニック通院者の約8割は「聞いたことがない」)ことが分かりました。また、なんと「10%」の人が、「そんな有効なワクチンがあるなら受けたい」と答えたことも分かりました!
実際に、たかが2ヶ月程度で、例年の5-10倍のクリニック通院者がワクチンを受けることとなりました。
プライマリケアとCOPCの境目
場面①はプライマリケアです。目の前の人に対応することがプライマリケアです。
場面②からがCOPCです。地域の問題点と考え、地域住民へ気づきと健康増進のための行動を促しています。
簡単のような、難しいような。それがCOPCの実践の実際だと思います。
しかし、知らないと出来ませんよ?
このような話を、第33回学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーにて行いました!
MISSIONの「まちづくり部門」にあるように、行政ともやり取りをする機会があります。興味がある方は、是非個別説明会、見学の申し込みで聞いてみてください!!